NVIDIAに対抗し、AMDがAI関連スタートアップを買収

2023.09.12

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米国の半導体大手、アドバンスト・マイクロ・デバイス(AMD)は、AI技術スタートアップ「ノッド・エーアイ」の買収を10日に発表。買収価格は非公開となっている。この動きは、AMDがノッド・エーアイの高度なソフトウェア技術と自社半導体を融合させて、AI処理の効率を向上させる狙いがある。これにより、AI半導体の市場リーダーであるエヌビディアへの対抗策となる。

ノッド・エーアイは、AIがユーザーからの問い合わせに迅速に対応する「推論」技術のソフトウェア開発で注目されている。AMDは、この買収を通じて、半導体と最適化されたソフトウェアを一体として提供することが可能になり、企業がAI処理をより迅速に行う半導体の導入が容易になる。

従来からAMDは、パソコン、サーバー、ゲーム機向けのCPU技術に力を入れており、近年では、AI処理の中心であるGPU領域へのシフトを進めている。エヌビディアが世界市場の8割を占める中、AMDはコストを低く抑えた新しいAI半導体の提供を開始している。

半導体技術がますます高度化する今、メーカーとしてはソフトウェアの強化やユーザビリティの向上が求められる中、エヌビディアは「CUDA」を提供している。AMDも、この買収を機にソフトウェアとハードウェアの一体型戦略を推進していく方針だ。

最後に、AMDは成長戦略の一環としてM&Aを利用しており、2022年には5G通信技術の半導体メーカーであるザイリンクスの買収も実施している。


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